「インデックス投資がなぜ儲かるのかわからない」
「そもそもインデックス投資って何?」
という疑問をお持ちの方へ。
本記事では、インデックス投資の基礎知識から儲かる仕組みまでわかりやすく解説します。
つみたてNISAでインデックス投資を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インデックス投資とは
インデックスとは日本語で指数を意味します。
インデックス投資とは、経済指数を基に株の売買を判断する投資手法です。
たとえば、日経平均株価も経済指数の一つです。
日経平均株価は日本の代表企業の平均株価を示しており、株式市場の動向を示す指数です。
そのため、日経平均株価を構成する株に投資をすると、日経平均株価の動きを追うことができます。
これがインデックス投資の手法です。
インデックス投資が儲かる仕組み
インデックス投資は、成長している市場の株を保有することで儲かる仕組みになっています。
成長している市場の株だから、今後株価が上がる可能性が高いという理屈です。
そして、株式市場の成長度合いを示す計器の1つが経済指数(インデックス)です。
たとえば、日経平均株価は過去10年間で2.6倍に成長しています(参考元:日本経済新聞)。
もし10年前に日経平均株価に含まれる企業の株を購入していたら、儲かっていた可能性があるということです。
市場の成長が止まるとどうなるか?
もし仮に参照している市場の成長が止まった場合、インデックス投資は利益を出すのが難しくなります。
なぜなら、インデックス投資は市場の成長に依存しているからです。
たとえば、日経平均株価が今後続落した場合、日経平均株価を追うインデックス投資は損失を出してしまいます。
このようにインデックス投資も、価値が減少し損失を出すリスクがあります。
過去の成績や利回りはあくまで過去のデータであり、今後の成長を保証するものではないので気を付けましょう。
市場はどうやって成長するのか?
市場の成長は市場規模からわかります。
市場規模とは、その市場内での総売り上げのことです。
たとえば、1本100円のコーラが3本売れた場合、その市場の規模は300円ということになります。
その後、需要と供給が増え1本100円のコーラが100本売れた場合、その市場の規模は10,000円になります。
市場規模が300円から10,000円に大きくなりました。
これが市場の成長です。
経済市場が今後も成長すると言われている理由
インデックス投資をするということは、投資先の市場が今後も成長すると期待していることが前提になります。
一般的に、インデックス投資で使う主要な経済市場は今後も成長し続けると言われています。
理由は以下の通りです。
- 世界人口の増加
- 技術進歩と産業発展
- 貿易の拡大
- 投資の普及
なお、あくまでも理論上の話であり、今後の経済成長を保証している訳ではありませんのでご注意ください。
世界人口の増加
世界人口が増えると物を必要とする人が増え、それに応じて物を生産する人が増えます。
世界全体の需要と供給が増え続ければ、世界経済の市場規模も成長し続けるという理屈です。
技術進歩と産業発展
新しい技術が開発されれば、新しい産業が発展し、新しい市場が開拓されます。
新しい市場に新しい商品が流通し、総売上が増えれば市場規模が拡大します。
技術革新を続けることにより、新規市場が開拓されていき、経済規模が成長し続けるという理屈です。
貿易の拡大
インターネットや輸送手段の発展により、国境を越えた商取引が容易になりました。
生産技術のない国にも、商品を供給することで、当地に新しい市場が開拓されます。
世界各地で市場を開拓し続ければ、経済規模が成長し続けるという理屈です。
投資の普及
株式投資は会社が資金を調達するための手段の1つです。
そのため、株式投資が普及すれば会社はより資金を調達しやすくなります。
会社が資金を有効活用し業績を伸ばすと、株価が上がります。
各会社の株価が上がると、株式市場全体の平均株価上昇に繋がるという理屈です。
もし経済成長が止まるとすれば何が原因か?
市場の成長を追いかけるインデックス投資は、その市場が停滞すると損失が発生する可能性があります。
経済停滞の主な原因としては、
- 需給バランスの偏り
- 財政・金融政策
- 資源問題と世界情勢
などが挙げられます。
需給バランスの偏り
市場は需要と供給のバランスによって成り立っています。
需要がいくらあっても供給が追い付かなければ市場は低迷します。
世界人口が増えて需要が増えたからといって、必ずしも市場が成長するとは限らないという事です。
たとえば、人口が増えすぎて食べ物の供給が追い付かないという事態もありえます。
財政・金融政策
政府と中央銀行が行う財政・金融政策が経済に与える影響は大きいです。
たとえば、低金利政策です。
金利が低いと利子が少なく済むため、企業はお金を借りやすくなります。
企業が借りたお金を有効活用して業績を伸ばすと株価が上がります。
昨今の平均株価上昇の1因には、この低金利政策が1役買っていると考えられます。
そのため、低金利政策が解除されると株価上昇が鈍化するかもしれません。
資源問題と世界情勢
世界経済は天然資源に大きく依存しています。
そのため、資源生産国の政情が不安定になると、資源の供給が滞るというリスクがあります。
もし資源生産国で戦争が起きたら、資源の生産設備や輸送インフラが被害を受けるでしょう。
資源の供給が滞ると、資源価格が高騰し生産コストや生活費の負担増加など、ドミノ倒しに経済が悪化していく危険性があります。
世界情勢が悪化すると、投資家たちが資金を撤収するため、株式市場の下落にも繋がります。
よくある質問
Q1.おすすめのインデックス投資の銘柄は何ですか?
三菱UFJアセットマネジメントが提供する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」がおすすめです。
低コスト・低リスクでありながら、過去30年の利回りが約8%と安定しています。
詳しくは以下の記事で解説していますので、是非ご一読ください。
Q2.どうすればインデックス投資を始められますか?
まずは、インデックス投資を扱っている証券会社の口座を開きます。
そして証券会社の口座に入金して、インデックス投資の銘柄を購入します。
なお、おすすめの証券会社は楽天証券です。
なぜなら、投資した金額に対してもポイントが付くためお得だからです。
Q3.インデックス投資をつみたてNISAで運用できますか?
つみたてNISAで運用できるインデックス投資の銘柄はあります。
NISAは一定額まで非課税で投資できるお得な制度です。
そのため、インデックス投資を始めるならNISA制度を活用しましょう。
つみたてNISAについては以下の記事でわかりやすく解説していますので、是非ご一読ください。
Q4.インデックス投資で資産を増やすのにどのくらい時間がかかりますか?
インデックス投資は長期運用を前提としているので、資産を増やすには数十年かかるのが一般的です。
なぜなら、長期的にみて成長している市場を追いかけるように投資するからです。
たとえば、30年間で8%成長した市場であっても、マイナス成長の年があります。
そのため、短期的に利益を出すのが難しく、長期運用に向いている投資手法です。
具体的な投資シミュレーションは、以下の記事で解説しているので、是非ご一読ください。
まとめ
本記事では、インデックス投資が儲かる仕組みを解説してきました。
簡単にまとめると、インデックス投資は市場の成長を追いかけることで儲けを出します。
そのため、参照している市場が今後も成長するという前提で投資をします。
インデックス投資で使われる主要な経済市場は今後も成長し続けると言われています。
ですが、経済状況によっては損失を被るリスクもあるので覚えておきましょう。